東京都現代美術館でコシノヒロコ展 多彩な創作を同時代の視座で捉える

2026/05/27 17:00 更新NEW!


「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO―新説/真説コシノヒロコ」東京都現代美術館 2026年

 コシノヒロコの創作に焦点を当てた過去最大規模の展覧会「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO―新説/真説コシノヒロコ」(主催コシノヒロコ展実行委員会)が5月26日、東京都現代美術館で始まった。半世紀を超えるキャリアで生み出してきた作品から、現代の感覚や価値と強く共振する表現を厳選。「ヒロココシノ」コレクション約200点とともに、墨絵やアクリル画・油彩によるペインティング、タペストリー、歌舞伎座公演での舞台幕、長唄の映像など、コシノの世界を詰め込んだ。

 各作品が制作された時代の社会状況や文化的文脈、芸術表現と重ね合わせて、「なぜその表現が生まれたのか」「今どのような意味を持つのか」を問い直す。コシノ作品だけでなく、グラフィックデザイナーの田中一光氏による『冬季オリンピック札幌大会72[試作]』や、アートディレクターの石岡瑛子氏が79年に制作したパルコの広告ポスターなど、時代を代表する作品と合わせて展示した。

「東洋の風」をテーマにした98年秋冬「ヒロココシノ」(右)と、アートディレクター石岡瑛子氏、衣装デザイン・スタイリング三宅一生氏と皆瀬吉貞氏による『PARCO:西洋は東洋を着こなせるか』(79年)

 ヒロココシノコレクションは一部実際に触れて体感できるほか、全ての基であるスケッチも紹介。また、本展のために新しく制作した現代アーティストのマティルド・ドゥニーズ氏とのインスタレーションや、コシノが監修する「こどもファッションプロジェクト」(主催東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京)の作品も楽しめる。7月26日まで。

マティルド・ドゥニーズ氏とのインスタレーション「Where Stories Linger」。ヒロココシノの過去のアイテムやテキスタイルを取り入れた
「こどもファッションプロジェクト」の作品。初年度の24年度は「つくってみたい服」をテーマに、小学生10人が洋服をデザインした


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