ハニーズHD今期 2ケタ増収増益計画 コロナ不拡大前提に

2020/07/09 06:30 更新


 ハニーズホールディングス(HD)は21年5月期、EC強化と、バングラデシュとASEAN(東南アジア諸国連合)生産による低コスト・良質商品の適時供給で、売上高485億円(前期比14%増)、営業利益42億円(74.5%増)、純利益26億円(3.4%増)を目指す。

 今期の収益計画は、上期中に販売が回復し、下期に正常化することが前提。既存店売り上げは前期比12.9%増(上期1.6%減、下期31.8%増)を見込み、店舗は出店25、退店20で、合計886店を予定。改装は30店。

 ECは、システムや物流に積極投資して、今期売上高38億円(28%増)、全社売上高に占めるEC比率は7.8%にし、2年後には売上高50億円、EC比率10%を目指す。

 商品戦略では、ターゲットやテイストの異なる「シネマクラブ」「コルザ」「グラシア」の主力3ブランドの配分の精度を店の立地に合わせて高める。

 前期連結業績は、売上高425億6000万円(前期比14.4%減)、営業利益24億700万円(46.8%減)、純利益25億1500万円(20.9%減)だった。19年6月~20年2月は既存店売り上げ増と順調だったが、3月から新型コロナウイルス感染拡大により一時過半数の店舗(480店)が休業を余儀なくされ、3~5月で約60億円の売り上げ減となった。19年10月からの消費増税分2%を価格に転嫁しなかったものの、値下げ抑制やASEANなどへの生産シフト拡大で粗利益率は58.3%で0.6ポイント改善。販売・管理費も削減したが、売上高減少で販管費率は52.7%と4.1ポイント悪化し、営業利益は大幅減となった。出店35、退店19で、期末店舗数は881。

 素材選びを強化し、低価格で価値のある商品提供に努め、オーガニックコットンなども積極使用。継続的に進めている自社企画比率アップとASEANなどへの生産地シフトは、第3四半期までの売り上げ好調から見て順調。バングラデシュとASEANの比率は94.7%(洋服のみ。前期は90%)に拡大。主力のミャンマーは低下したがバングラデシュ、カンボジアの比率が伸びた。



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