日本百貨店協会が発表した全国百貨店(83社、240店)の2月売上高は、前年同月比1・1%増の4457億円と11カ月ぶりにプラスに転じた。昨年は週末が2度の大雪に見舞われたのに対し今年は天候に恵まれ、春物ファッションが堅調に推移した。春節(中華圏の旧正月)休暇による免税売上高も押し上げた。
商品別では衣料品(2.3%増)、雑貨(3.4%増)、食料品(1.2%増)が好調。昨年の反動減が出た家庭用品(8.5%減)、身の回り品(1.9%減)をカバーした。
地区別では東京(5.3%増)、大阪(0.5%増)、札幌(5.0%増)など大都市を中心に前年実績を確保した。
訪日外国人による免税売上高(235.8%増)は150億円を超え、統計開始以来単月として過去最高となった。
東京地区は5.3%増の1174億円だった。3月は16日までで約10%減で推移。昨年同月にあった消費増税前の駆け込み需要の反動減が影響している。一部では春物商材の早期投入や人気催事の前倒しが奏功し、前年実績を超えている店舗もある。