「ジョン・ロブ」、英国の靴製造文化の維持へ投資 ノーサンプトンに新工場

2026/06/09 17:00 更新NEW!


 【パリ=松井孝予通信員】仏エルメス傘下の紳士靴「ジョン・ロブ」は、英ノーサンプトンに新マニュファクチュールを建設すると発表した。29年をめどに現在の歴史的工房から移転し、市中心部の産業跡地に新拠点を設ける。創業以来受け継ぐ英国の靴製造文化を維持しながら、生産基盤の更新と競争力を強化する。

 ジョン・ロブは1866年に英国で創業。1976年からエルメス傘下となり、現在はパリのアトリエでビスポーク、ノーサンプトンで既製靴を製造している。

 新工場は、エルメスグループの環境方針に沿って設計する。省エネルギー性能や労働環境の向上を重視し、職人技術の継承、製造革新、生産効率を両立する拠点と位置付ける。建築や運営面では、同グループの他マニュファクチュールで培った基準を参考にする。

 英国ブランドであっても生産拠点を海外へ移す例が増える中、ノーサンプトンは現在も高級靴を中心に製造集積を維持する地域として知られる。今回の投資は、パリでのビスポークと英国での既製靴生産という2拠点体制を維持しながら、伝統的な製靴技術を現代の生産環境へ接続する試みとなる。



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