ベビー用品のカトージ 子育てママと商品開発 オンラインで座談会

2024/01/11 11:00 更新


 ベビー用品の企画製造卸・小売りを行うカトージ(愛知県犬山市、加藤浩一社長)は、子育て中のママの声を反映した商品開発プロジェクト「カトージと一緒にプロジェクト」を進めている。自社ブランド「カトージ」の知名度向上とブランディングの一環として取り組んでいる。

 第1弾は22年5月にリリースした、家のインターフォン横や玄関扉に貼って子供が寝ていることを訪問者に伝えるステッカー。インスタグラムの自社公式アカウントを通じて、共に商品開発をしてくれる〝サポーター〟を募集したところ、500人ほどの応募があり、選抜した5人のママと共に商品企画を行った。

 毎月1回のペースで商品企画のためのオンライン座談会を開催。1回目でデザインのベースを話し合った後に、柄と色を決め、デザインの絞り込みと商品名の検討を経て、デザインを最終決定。その後、サンプルの製作とチェック、最終確認、発売日と発売記念イベントの実施決定など、座談会はトータル6回に及んだ。

 リリースまで8カ月を要したステッカーは「おやすみサインステッカー」と命名。ステッカーには「インターフォンはご遠慮ください」「ご用の方はノックしてください」「置き配OKです」の三つの項目があり、そこから希望項目に印をつけて貼って使用する。しっかりと貼れてきれいにはがせるシールタイプにした。税込み550円。

 自社ECと実店舗の「カトージ」を中心に、一部卸でも販売を開始。初回で生産した500枚は完売し、既にリピート生産している。

「おやすみサインステッカー」は初回生産の500枚を完売し、リピート生産している

 第2弾として23年11月にリリースしたのがベビー肌着「ファーストベビーウェア」だ。肌着を扱うのは初めて。前回同様、インスタグラムを通じて募集・選抜した3人のママと共にオンライン座談会形式で企画を進めた。 

 50~60センチサイズで、産院や産婦人科で実際に使用されている上質で滑らかな肌触りの超長綿の生地を採用した。生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこするように、親熊が子熊を抱っこして寝ているモチーフをワンポイントで刺繍した。素材の手配から生産まで、以前からつながりのある大阪の縫製工場で行う。

「ファーストベビーウェア」の超長綿を使用した生地は肉厚で1枚でもしっかりと着用出来る

 ギフト需要をメインに考えており、くすんだ落ち着きのあるカラーのギフトボックスに入れて販売(7700円)する。自社ECと実店舗で販売し、「少しずつ反応が出ている」(同社)という。

 両商品ともブランドはカトージで販売している。



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