ファッション特化のファンド、W&Dインベストメントデザイン(東京、田口敬二郎・栗本興治代表取締役)は、ワールドの全額出資子会社、ワールドインベストメントネットワーク、ナルミヤ・インターナショナル及び日本政策投資銀行に対してトラッキングストックを割り当てて調達した資金をもとにKP(東京、董世軍社長)を設立、新会社がベビー・子供服の企画・卸売りのニットプランナー(東京)の主要事業を譲り受けたと発表した。
【関連記事】子供服のニットプランナー 破産手続きを開始
新KPは、ベーシックなヨーロピアンカジュアルを特徴とした4ブランドを運営しつつ、ワールドとナルミヤが持つ事業運営ノウハウやプラットフォームを活用、中長期的に企業価値の向上を目指す。
信用情報によると、ニットプランナーは21年1月期決算で債務超過に陥っており、10月3日に自己破産を申請、経営破綻した。負債額は16億9000万円。6日に従業員説明会を開き、ブランドや従業員は新会社が引き継ぐなど言明した。
営業を全面的に支援することになるナルミヤの國京紘宇社長は、「旧会社が持つブランドの商品価値そのものは毀損していない。経営をきちんとすれば立て直し、成長させられる」と話している。旧会社が手付かずだったEC及びアウトレット販路に関しては、年内をめどにまずはナルミヤのチャネルを活用する考えだ。新会社の董社長は、旧ニットプランナーの上海子会社の総経理だった人物。