ヒューリック「リコパ川崎」オープン ヨーカ堂との買い回り期待

2024/03/12 06:27 更新


リコパ川崎はイトーヨーカ堂川崎店の敷地の一部を使って、新設した

 ヒューリックは3月1日、地域密着型の商業施設「リコパ川崎」をオープンした。リコパは21年に開業した鶴見に次ぐ2施設目。同じ敷地のイトーヨーカ堂川崎店との買い回り・相乗効果も狙い、一部サービス業種のテナントを除き、初年度の来館客数は97万人、売上高20億円を目指す。

 同社は「バリューアッド事業」として、既存施設の価値を高めることを成長ドライバーとしている。その一環として、保有するヨーカ堂川崎店の敷地の一部を利用して、新設した。 

 2層の売り場で、店舗面積は4710平方メートル。生活の利便性が高い専門店を中心に全14店が出店する。1階はゴルフ用品の「ゴルフ5」、「コメダ珈琲店」やペットショップを入れ、2階は飲食店のほか、体操教室や学習塾といったサービス店が入り、今後、4科目のクリニックが入居予定だ。ヨーカ堂川崎店との買い回り促進のため、テナントの種類をすみ分け、メインゲートとヨーカ堂の入り口を一直線につなぐ通路を作った。内装は〝バードハウス〟(鳥の巣)をコンセプトに木目調のデザインにし、クラフト感ある椅子を設置するなど、安らぎの場を演出した。足元2キロ圏内に住む18万人のうち、45%が20~40代のファミリーで、「地域生活の新しい拠点となる」ことを目指す。駐車台数は71台。駐輪台数は140台。

内装はバードハウスをコンセプトに、木目調で安らぎを感じられるデザインにした

 現在、バリューアッド事業の一つとして、イトーヨーカ堂東大和店の改装にも着手している。既存棟に専門店を入れ、別棟も新たに建てる予定だ。



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