《どう作るどう売る》「ロンハーマンジュエリー」篠崎茜さん スタイリングの可能性引き出す

2024/09/04 12:30 更新


ロンハーマン事業本部 レディス商品部部長 篠崎茜さん

 リトルリーグの「ロンハーマン」は、各店舗にジュエリーコーナーを設け、国内外から仕入れるファッション感度の高いファインジュエリーの品揃えを充実してきた。8月28日にはジュエリーコーナーのみを切り取った新業態「ロンハーマンジュエリー」を伊勢丹新宿本店にオープンした。

【関連記事】「ロンハーマンジュエリー」1号店を伊勢丹新宿本店にオープン 初のスピンオフ業態

 15年前にロンハーマンが上陸した時からジュエリーの扱いはありましたが、今のような形になったのは11年に千駄ケ谷店が拡大オープンしてから。以降、新店では必ずコーナーを構えています。

 ジュエリーはスタイリングの可能性をより引き出す存在。洋服とジュエリーがあって初めて、その人の本当の美しさを引き出せます。コーディネートの一部として捉え、服との相性は常にすごく考えています。 

 店舗での扱いブランドは15~20ブランドで、価格の幅は5万円台から300万円を超えるものまで。イベントでは1000万円クラスも登場します。よく動くのは20万~30万円で、近年はジュエリー自体の値上げも受け、客単価が上がっています。売り上げ自体もおかげさまで右肩上がりが続いています。特に、男女問わず支持の高い「ホーセンブース」や「ミズキ」などが人気です。

 仕入れに関しては、ファッションウィーク期間の出張に合わせて気になるブランドにアポイントを入れることが多いですね。わくわくするような、他にないエクスクルーシブな才能を求めて、日々情報をチェックしています。まだ日本に入ってきていない、面白いジュエリーを積極的に紹介していきたいです。  

 販売面では各店舗に必ずジュエリー担当のスタッフを配置し、他のスタッフに基礎的な知識や接客のノウハウを伝えてもらっています。年に1回ジュエリー担当を集めた勉強会も実施しています。デザイナーの来日時にも勉強会を開き、コレクションの背景を聞いたり、その人となりからブランドらしさを感じてもらっています。

 伊勢丹新宿本店に出した新業態でも、こうした価値観を大切にしながら、新たなお客様にリーチしていきたいですね。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事