LVMHのベルナール・アルノー氏がリシュモン株取得

2024/06/28 10:00 更新


 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン会長兼CEO(最高経営責任者)のベルナール・アルノー氏が、個人としてスイスのリシュモン株式を取得したと米ブルームバーグが報じた。リシュモンは取得した株式は少数とし、ブルームバーグはアルノー家に近い情報筋からとして、同家族の資産管理政策の一環であると伝えた。LVMHからは声明は出されていない。

 リシュモンは5月に、傘下メゾン「ヴァンクリーフ&アーペル」のCEOであるニコラ・ボス氏をリシュモンCEOに昇格させた。これは、創業者ヨハン・ルパート氏の後継者探しに関心が高まる中、グループの経営を再強化するための人事と見られている。

 一方、LVMHはジュエリー&ウォッチ部門のシェア拡大を狙い、「カルティエ」や高級ウォッチメゾンを傘下に持つリシュモンの買収を検討しているとのうわさが絶えない。

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