「メゾンスペシャル」が今期36億円見込む 他にないデザインに支持

2022/08/10 11:00 更新


きらびやかなアイテムを軸にした22年秋冬コレクション

 サザビーリーグの子会社メゾンスペシャルの「メゾンスペシャル」が好調に売り上げを伸ばしている。19年春夏にスタートして以来、毎年約2倍ペースで推移し、23年2月期の実店舗とECを合わせた売上高は36億円の見込み。秋冬には連続出店を控え、地方の有力専門店への卸販売も始める。

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 デビュー当時は比較的ベーシックなアイテムが中心だった。しかしコロナ下で攻めの姿勢をとり、あえてエッジの利いたデザインにシフトしたことで、新たな客層を開拓した。ぱっと目を引く鮮やかな色、インパクトのあるシルエット、大胆な肌見せディテールなどが、他にないデザインを求めるファッション好きに受けている。

 個性的なデザインだからこそ、「あまり他のブランドと合わない」といった理由から、セット率は1.7~1.8とブランド内でのおまとめが多数。一見、着用しにくいようなアイテムも、マルチウェーにすることで着やすくしている。デザインやクオリティーの高さに対して、ほとんどの商品が1万~2万円台で買える手頃な価格も決め手だ。

 今秋冬は、スパンコールやラインストーン、メタリックをキーに、非日常の時間を彩るきらびやかなアイテムが充実する。袖が取り外せてベストにもなるジャカードのMA-1、毛足の長いラメ糸で覆われたスカート、グリッターのブーツなど、約170型を揃えた。

柄はほとんどオリジナルで制作。配色やモチーフなど、他にないバランスにこだわる

 ビジュアルでは、バーチャルな仮想空間の中で宇宙人2人と犬1匹がキャンピングカーでパーティーをしながらスペースツアーへ繰り出し、いろいろな惑星に立ち寄るという独自のストーリーを表現。毎シーズン、ビジュアルとともにEC商材用の画像も作り込み、これも好印象を与える要因の一つとなっている。

 業績好調を受け、9月にルクア大阪、10月に福岡で大型路面店の出店が決まっている。地方都市からの出店要請や卸への引き合いが多く、地方の有力専門店へ向けて卸販売も始める。海外での販売も販路を探りながら進めていく。



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