皮革卸の丸喜 エナメルレザーなど中国産の扱い増やし安定供給へ

2026/05/27 17:30 更新NEW!


色のきれいなカーフなど20品番前後を新規に扱う(丸喜の27年春夏展から)

 中東情勢悪化によって、国内生産の皮革の供給に影響が出てきた。靴用途を主力にする大手皮革卸の丸喜は、中国産の上質なレザーの扱いを増やす。染色加工に必要なシンナー、ポリウレタン樹脂の流通が不安定になっており、革靴の定番品向けに安定共有のできる品種を揃えた。

 とりわけ婦人靴はエナメルレザーが欠かせないが、主力産地の和歌山のタンナー企業は塗膜用のポリウレタン樹脂の手配ができず、今秋冬以降の供給の見通しが立たなくなった。丸喜は早期に、中国のタンナー企業から代替のできるエナメルレザーを確保した。昨年から欧州のハイブランドに供給する数社との取引を始めていたことが役立った。品質検査で耐久性の高さも確認できている。当面は既存の取引先への安定供給を優先するため、エナメルレザーに関して新規の受注は休止している。

 27年春夏に向けては新たに、革靴のつり込みがしやすく、色のきれいなカーフなど20品番前後を仕入れた。中国のタンナーは、イタリアのタンナー同様の設備を使って生産している。水溶性の塗料を使い、溶剤をほとんど使っていないという。最低受注数量はないため、1枚から購入できる。カーフで1デシ(10センチ四方)当たりの価格は90円。ブーツ向けにストレッチ性能の高いキッドも扱う。



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