愛知県犬山市の博物館明治村 機械館をリニューアル

2018/10/19 06:25 更新


 愛知県犬山市にある博物館明治村は機械館をリニューアルし、半分近くを占める繊維機械を整備して、一部は稼働できるようにした。

 明治村は65年3月にオープン。約100万平方メートルの敷地に67件の歴史的建造物が設けられ、このうち11件が重要文化財、1件が愛知県指定文化財となっている。機械館は、1872年(明治5年)に東京・新橋に建てられた旧鉄道寮新橋工場建物を移設して開業。重要文化財2件、機械遺産2件を含む工作機械33件を展示している。

 このうち半分を占めるのが繊維機械。1893年(同26年)に英プラットが製造し、東洋紡の前身の一つである三重紡績で使われていたリング精紡機、同じく英プラットが1895年(同28年)に製造した粗紡機、1902年(同35年)に製造した荒打打綿機など、100年前に導入された繊維機械が展示されている。これらの機械は開村早々に導入されて実際に動かしていたが、最近は展示のみになっていた。

 明治村は、明治150年を記念して機械館をリニューアル。紹介パネルを一新したほか、機械を実際に動かすなど展示・実演を工夫した。繊維機械では1907年製の練条機、粗紡機などについては、日時限定ながら動かして解説できるようにした。

1890年前後に40台以上輸入されたリング精紡機


この記事に関連する記事