小田急SCディベロップメント(OSD)は、新宿駅南口で運営するSCの新宿ミロードを25年3月16日を最終営業日とし、閉館する。小田急電鉄、東京地下鉄、東急不動産の共同事業で、29年度に完工予定の「新宿駅西口開発計画」に伴うもの。既に、昨年3月に2階の一部と1階路面区画のモザイク通りの営業を終了している。
(有井学)
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開業40周年となる10月4日から来年3月16日まで、大型販促企画「フィナーレキャンペーン」を実施する。イラストレーターのPoki氏と映像作家の西堀真澄氏を起用したムービーを配信する。「それぞれの時代で真っ直ぐに生きる女性たちを、レディスファッションの変遷を追い続けながら応援してきた新宿ミロードらしい内容で表現した」という。
企画は4段階に分け、第1弾は10月4~14日、「40周年祭」を実施する。各店で限定商品の販売や特典サービスを行うほか、イラストレーターが開業当時の80年代風に客の似顔絵を描く企画を10月12、13日、開業当時の写真やこれまでの広告ポスターなどを展示する「思い出パネル展」を10月31日まで開く。小田急グループのポイントカードのポイント10倍施策も10月4~10日に実施する。第2弾は11月に「未来のファッション」をテーマにした客参加型企画などを行う予定。
西口地区開発計画は、3社が共同で行う小田急百貨店本館跡地を主体とした「A区」(地下2階~地上48階)と、小田急電鉄の単独事業で新宿ミロード跡地の「B区」(地下2階~地上8階、延べ床面積約2万8000平方メートル)がある。OSDはB区の管理運営受託に向けて、小田急電鉄と協議中。「新宿ミロードのノウハウを生かし、地域に根差した商業施設としてさらに発展させる」方針だ。