「ナゴヤファッションコンテスト2023」(名古屋ファッションプロモーション実行委員会)は9月14日、名古屋市内で最終審査会を開催した。グランプリに須田美咲さん(名古屋モード学園)の「空蝶服」をテーマにした作品を選んだ。
最終審査会は、第1次審査を通過した35点の作品について、ファッションショー形式で公開審査を行った。
グランプリ作品は空飛ぶ蝶のように自由に風をまといたい、という思いをインスピレーションに制作された軽く美しくダイナミックなドレス。四つのファンを搭載し、ドレス内に風を送り込んで自然にふんわりとしたフォルムを実現した。素材には空気を通しにくくするため、防水加工したナイロンタフタを採用した。須田さんは「制作期間は2カ月弱。コードを通す場所やバッテリーのことなど、普段の服作りとは違ったことを考えるのが大変だった」と話した。
中野裕通審査委員長は、「審査をする中で、良い物はあるのだが飛び抜けたデザインが少ないという思いもあったが、最終審査会で作品を見てほっとした。コンテストを通じて美意識の変化を感じることが出来た」と総評した。
応募総数は8096点。内訳はレディス6987点、メンズ711点、キッズ398点だった。