ニュージュエリーLLCが運営するクリエイタージュエリーの販売会「ニュージュエリートーキョー2023」が東京・青山のスパライルホールで開かれた。120ブランドが出展し、会期中3日間の来場者数は前年並みの1万2716人。売り上げは前年比20%増となった。
(中村維)
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継続出店し、人気が定着しているブランドに加え、「ハンドメイドでクリエイティビティーの高いブランドの売り上げが増加傾向にあった」(ニュージュエリーLLC)。
中でも独創的だったのが、「手首の研究家」と銘打ったブースを出した鍛造作家の「カツヨシシマダ」。自身の手首が細く、合うサイズのバングルが無かった経験から、一人ひとりに「気持ちいいレベルの着け心地」を体感できるバングル作りを追求する。提供するバングルは1デザイン、幅違いの3型のみ。それぞれ1センチ刻みで10~21センチのサンプルサイズを揃えており、サンプルを試着してもらった上で、骨格、筋肉や腱の付き具合を見ながら手首の診断書を作成。その診断書をもとに、オーダーでバングルを作る。金種はシルバー(税込み3万6300円から)、10K(23万6500円から)、18K(47万3000円から)で、プラチナも対応している。
「エイチプラスメゾン」は、今回がデビューとなる新ブランド。21年JJAジュエリーデザインアワード内閣総理大臣賞を受賞したデザイナー兼職人の上久保泰志氏がデザインする。木目金や象眼といった伝統技法を使いながらポップなデザインのファインジュエリーを作る。写真のリング(46万2000円)は、象眼の技法でプラチナ、カラーゴールド、ダイヤモンドでドットを描いた。ペンダントやピアスもある。
可愛らしい花モチーフのジュエリーを出したのは「プラウ」。ハーブとして親しまれるカモミールの花がイメージソース。柱頭が盛り上がる独特の姿を、台形の立体感あるフォルムで再現した。マザーオブパールに、オニキスやシトリン、ガーネットをセット、ピアス(6万3800円から)やリング(3万8500円から)に仕立てた。ベースはシルバーにゴールドプレーティング。
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