《経産省が示す国内繊維企業の海外展開手引き①》まずは自社確認 強みの「言語化」を

2026/04/15 11:00 更新NEW!


 国内の衣料品市場が縮小するなかで、国内繊維企業が生き残り、成長するための重要な施策の一つが海外市場の開拓・拡大だ。経済産業省は国内産地企業や繊維専門商社の幹部13人で構成し、25年10月~26年2月に開いた「繊維産地から目指す次世代繊維企業の外需獲得に向けた研究会」の取りまとめとして、国内繊維企業が海外市場を開拓するための初の手引書「海外展開を考える前に整理すること~準備と実践ヒント集」を策定した。

 主に、これから海外事業を検討したり、再挑戦を目指す企業に向け、①自社確認編②市場分析編③国内準備編④海外展開編⑤海外展示会編――の五項目で取り組むべきことを示した。匿名で委員からの経験に基づくアドバイスも記載した。

 自社確認編では海外事業の計画にあたり、海外展開を「単独企画ではなく、会社の事業計画の一部として位置付けることが重要」とした。国内売り上げとの比率や対象国や品目、数量、粗利益の計画を明確にすることなどが必要と指摘した。さらに、海外事業に関する商談は社内での役割分担を決めるとともに、社内体制や設備、工程を棚卸し、「営業と生産で認識を統一する」ことも重要とした。自社の強みの「言語化」も必要とした。

 これらに関連して、委員からの「海外に打って出る必然性、なぜ今やるのかの社内合意が出発点。付加価値獲得や市場縮小への対応といった経営課題と結び付け、丁寧に説明することで、現場まで優先順位を徹底する」「展示や商談では30秒で伝わる会社説明をし、現物を示すという流れが王道。それができる説明を作れるかがポイント」「SNSを名刺代わりにし、素材や工程などを継続して発信し、信頼と接点を作ることが大切」「国内での評価がそのまま海外で通用するわけではない。まずはターゲット層を認識することが先。ホームページやSNSでの発信で客観的評価を積み重ね、自社製品が売れそうか、どこの国なら売れそうかの当たりをつける」とのコメントを掲載した。

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