パリ・パラリンピックが8月28日に開幕した。国内スポーツメーカーは、五輪に引き続き日本代表などのパラアスリートにウェアや装具を提供。先進技術でパフォーマンスを支える。
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ゴールドウインは、車椅子ラグビーとボッチャ日本代表のウェアを提供した。車いすラグビーでは専用のインナータイツを開発。一般的なスポーツタイツは立位で歩く・走ることを想定して作られているため、座った状態で長くいると、レギンスの臀部(でんぶ)付近が過度に伸び、裾のずり上がりやウエストのずれにつながりやすい。そこで同社では座り姿勢を基準にしたパターンを採用。股関節部分が屈曲し、脚が前方に振られた形状にしてずれにくくした。
ボッチャでは、四肢・体幹に重度のまひがあるクラスで選手をサポートする同伴者(ランプオペレーター)専用ウェアも製作。試合中は膝立ちの姿勢が多いため、膝の痛みの軽減を狙い膝パッド一体型の専用パンツを開発した。パッドは、どんな動きにも対応できるよう六角形のパーツを集めたハニカム構造となっている。
アシックスは、難民選手団に選ばれたアスリート8人、ガイドランナー2人、及びそのスタッフにオフィシャルスポーツウェアと靴などを提供した。矢絣柄を国際パラリンピック委員会のシンボルマークカラーである赤・青・緑を取り入れて表現している。