「パドカレ」22年秋冬 調和への願いこめてコスモス染め

2022/03/01 06:26 更新


 ギャラリードポップの「パドカレ」は、ニューヨークの自社ショールームで22年秋冬コレクションの展示会をした。今シーズンのテーマは「ハーモニー」。

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 コスモスにはギリシャ語で「調和」の意味があり、花言葉も「調和」であることから、植物染めにチョコレートコスモスを採用した。花自体はチョコレート色で、染め上がった色はほのかに赤みをおびたシックなチョコレートブラウンになる。柄は小さなモチーフの集合体のような小突き模様。ネップ入りのコットンウールのコートもネップの凹凸が強く、小さなモチーフの集合体というコンセプトの延長線上にある。ヒーリング力が強いと言われているアズライト(鉱石)で染めた濃紺も入れて、心穏やかに過ごせる調和のとれた世界への思いをこめた。

 パドカレらしい肌触りのいい素材が揃うが、中でもヤク・アルパカの柔らかい手触りは絶妙。袖口をスカラップ状に仕上げ、裾にモヘヤをあしらったセーターがある。同じテクニックを使ったマフラーも心地よい。

肌触りの良い素材で
染色にコスモスを使っている

(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真=同社提供)



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