PVパリ エコ素材エリアに出展する日本企業増える

2020/01/28 06:26 更新


 日本企業がエコ素材の輸出拡大に力を入れている。2月11~13日に開かれる国際素材見本市プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ内の「スマート・クリエイション」エリアに、日本から5社の出展が決まった。うち4社が初出展だ。

 旭化成のほか、新たにデビステキスタイル、小松マテーレ、スパイバー、豊島が加わった、出展者数は仏12社、伊8社に次ぐ。同エリアは今回、初めてリニューアルすることでも注目されており、各社は環境に配慮した独自素材や技術、ブランドを訴求する。

 旭化成はキュプラ「ベンベルグ」、デビステキスタイルはコンセプトブランド「CENSAI」(センサイ)、小松マテーレは、染色廃棄物を活用したセラミック基盤材「グリーンビズ」、天然染料による合繊染色「オニベジ」などを打ち出す。

 スパイバーは人工構造たんぱく質素材「ブリュード・プロテイン」、豊島は食品廃棄物を染料として再活用する「フードテキスタイル」を提案する。

 スマート・クリエイションエリアは、責任あるクリエイションを集積し、毎年9月の秋冬展に設けられてきた。リニューアルにより、昨年2月の春夏展で誕生したファッションテック特化のエリア「ウェアラブル・ラブ」と統合し、今回から常設する。

 エリア全体の出展者数は54社で、43社が責任あるプロダクト、11社がファッションテック関連で構成する。PVによると、環境に優しい素材、責任ある染色、革新的な素材、革新的なクリエイティブプロセス、トレーサビリティー(履歴管理)を提供する技術などが揃う。



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