「センシー」店頭で新買い物体験

2015/03/12 06:05 更新


 人工知能(AI)を使ったファッション商品のキュレーション・買い物支援アプリ「センシー」を運営するカラフル・ボード(渡辺祐樹CEO=最高経営責任者)は、ワールドのレディスブランド「ジ・エンポリアム」新宿ミロード店と組み、センシーを活用した実店舗での接客サービスを行っている。客の好みに合わせて、AIが販売員のように商品を薦める仕組みで、「新しいショッピング体験を提供する」(渡辺CEO)。29日まで。

 店頭に置かれたタブレット端末で、ランダムに表示される15枚の商品写真を好きか嫌いかに選別する。それによってAIが客の好みに合ったお薦め商品をアイテムカテゴリーごとに表示する仕組み。来店客の人気商品のランキングや、ブランドのインスタグラムアカウントと連動した販売員のスナップなども見ることができる。

 同店は2月18日にオープン。出店に合わせたイベントとして、3月5日に同サービスを開始した。「初めて店の前を通り、気になるけれど販売員と話すまでではないという客にもAIならばライトに商品を紹介できる。これをきっかけにして店に入ってもらえれば」と渡辺CEO。「客はタブレット端末の操作に慣れていて違和感はない。イベントの一つとして楽しんでもらいたい」(ワールド)と話す。

 今後、店頭からのフィードバックなどを受けてシステムを改修し、接客サービスシステムとしてパッケージ化を目指す。

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