クルーズ「ショップリスト」 下期は再購買率高める

2017/11/17 04:26 更新


 ファッションECサイト「ショップリスト」を運営するクルーズ(東京、小渕宏二社長)は17年度下期(17年10月~18年3月)、主力事業のショップリストの再購買率を高め、通期の事業売り上げで2ケタ増を狙う。

 今期のショップリスト事業は第1四半期が52億4600万円(前年同期比16・1%増)と2ケタ増収を継続したが、第2四半期は48億7300万円(3.1%増)と伸びが鈍化した。苦戦の理由は、経営数値システムの不具合と、配送無料日の固定化による受注減少の内部要因とする。これらは9~10月に解消し、10月以降「不具合発覚前までの伸び率に戻っている」とし、2ケタ増収に回復している模様。

 課題はリピーターの拡大。現在のユニークユーザー数143万人のうち、年間4回以上購入する再購買者を増やし、中長期計画のユニークユーザー500万人・年間購入金額2万円へ近づけていく。テレビ広告などで新規利用客も増えてはいるが、「目標到達にはリピーターを最重視したい」という。

 3~4カ月後に再購買率向上が見えた段階で、販促投資を積極化する。「理想とするのは、伸び率30%以上」とし、早期にその水準へ持っていく。

 ショップリストを主力事業化して約1年。扱いブランドは現在約600だが、ブランド数拡大は重視せず、配送のスピード対応、購買につながる商品レビュー数の増加など、消費者が購買しやすいおしゃれなファストファッションサイトの代表的存在を目指す。

 「ファストファッションECモールとしてブランド側からの期待も高くなっている。ブランド側には出荷・配送を短縮したスピード便へ在庫を増やしてもらって受注を伸ばしている。売れ筋商品のフィードバックも積極的に行っていく」(小渕社長)とする。




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