LLビーン、屋外にシェアオフィス設置(杉本佳子)

2018/07/17 15:00 更新


コンピュータの発達により、自宅・オフィスに関わらず、室内で仕事をする人は多い。一方で、シェアオフィスが広がっている。こうした状況の中、LLビーンがユニークな取り組みを始めた。シェアオフィスプロバイダー会社の「インダストリアス」と組んで、屋外にシェアオフィスを設置し、アウトドアを感じながら仕事をすることを提唱するものだ。名付けて「Be an Outsider at Work」。その第1弾となったのがニューヨークのマジソンスクエアパークで、6月20日と21日の2日間、公園内に期間限定のシェアオフィスが9時から6時まで設置された。


この空間の中では無料のWi-Fiがあり充電もできるのはもちろん、飲み水も用意されている。インフォメーションデスクには、店やウエブサイトで買い物したときに使える20%引きのクーポンなども置かれていた。


LLビーンの調査によると、室内で仕事をしている人の87%が「アウトドアを楽しむ」と認識しているものの、75%が「屋外で仕事をする機会はほとんどない」と答えた。また、室内で働く人の82%が、「屋外の仕事場」というコンセプトに好意的だったという。屋外で働くことで得られる特典については、「気分が上がる」が最も多い74%で、「ストレスレベルが下がる」「リラックスできる」「健康に良い」「幸福感が上がる」と続いた。屋外でやりたい仕事については「クリエイティブな仕事」が最も多く、2位以下には「ブレインストーミング」「1対1のディスカッション」が挙げられた。LLビーンはこうした調査結果を得てこのプロジェクトを始めたそうだが、シェアオフィスという時代の流れに呼応しながら屋外で時間を過ごすことの良さを再認識してもらおうとするこの試み、なかなかセンスがあるといっていいのではないだろうか。


ニューヨークの後はボストンで7月10日から12日、フィラデルフィアで7月17日から19日、ウイスコンシン州マジソンで7月24日から26日に予定されている。


89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



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