スタートトゥデイ、アラタナ買収

2015/03/25 15:00 更新


 ファッション販売サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは25日、EC(電子商取引)支援企業のアラタナ(宮崎市、濱渦伸次社長)を完全子会社化すると発表した。新たなECプラットフォームを開発し、ブランドや専門店が求める高度なEC機能に応える。

 今回アラタナとの連携で、データベース一元化やO2O(ECと実店舗との相互送客)など多彩なニーズに沿ったEC支援を進める。

 これまではゾゾタウンのECプラットフォームを活用していたため、ブランド独自のカスタマイズや要望に応えられない面があった。新ECプラットフォームはゼロから開発。顧客データベース一元化、ポイント連携など顧客の購買体験の満足化、ECと店の相互補完機能までを見据えて開発し、高機能のサービスを提供する。

 同社が自社ECサイト支援しているのは現在33社。一方、アラタナは800社を支援しており、EC支援のノウハウで連携し、迅速なシステム開発が可能になる。

 今後の支援事業は、スタートトゥデイがフルフィルメント業務全般(商品入荷、撮影、採寸、保管、梱包、発送など)、商品情報や在庫情報の一元管理、サイト運用でのコンサルティング全般を担当し、アラタナはコンサルタント、サイトデザイン制作、システム開発、カスタマーサポートを行う。アラタナは今後、EC支援事業のため東京に拠点を設ける予定。

 5月28日に株式交換を実施する。買収による業績への影響は軽微とする。

 アラタナは宮崎市拠点のEC(電子商取引)支援ベンチャー企業。ECプラットフォーム「カゴラボ」は、ネットショップ立ち上げ、システム構築、商品撮影・登録、集客支援、在庫管理システムとの連携まで網羅し、拡張性も高く、現在800社で運用され、うち3~4割がアパレル企業。社員100人のうちシステム開発人員は50人。



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