タキヒヨーの新ブランド「マイナープラネット」 普段着に近いスポーツウェア

2024/01/16 06:27 更新


「SHOSHIN」とプリントされたTシャツを着用したディレクターのジェイソン・レヴィーン氏

 タキヒヨーは23年11月、米ニューヨーク(NY)発の新ブランド「マイナープラネット」を立ち上げた。ヨガの理念を基にデザインしたTシャツやパンツなど「普段着に近いスポーツウェア」を販売する。都会に住むスポーツを愛する全ての人に、気軽に楽しんでもらう狙い。ゆくゆくは日本での本格的な販売を視野に入れる。

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 キャッチコピーは「アンプロフェッショナルテクノロジー」。機能性を重視し体に密着するスポーツウェアではなく、天然繊維の使用やオーバーサイズのデザインであくまでもスポーツへの敷居を低くすることを目指す。自然体で気楽にヨガやジョギングを始められるデザインを提供する。

 こだわりは体を動かしやすく、リラックスできる丈や身幅であること。ファーストコレクションの綿100%のTシャツはヨガの哲学を取り入れたヒンドゥー教のシヴァ神のグラフィックや日本語の「初心」をローマ字にした「SHOSHIN」のロゴをプリントした。

 ブランドロゴをサイドにテープで施したワイドパンツや、目立つ柄のニットキャップも人気だという。Tシャツ税込み8500円、パンツ1万6900円。

 ディレクションはNYのブランド「ラグ&ボーン」の元メンズデザイナー、ジェイソン・レヴィーン氏が担当する。ジェイソン・レヴィーン氏を含めたNYのチーム4人が現地の感性でデザインし、日本のタキヒヨー社員3人が商品化する。

 元々、ジェイソン・レヴィーン氏はタキヒヨーNY支店でヨガの講師を担当していた。ヨガウェアは体に密着するものが多いが、発祥の地と言われるインドではTシャツやパンツなどの普段着で行われており、違和感を抱いていた点でNY支店の社員とジェイソン・レヴィーン氏は共感。普段着に近いヨガウェアのブランド立ち上げのきっかけとなった。

 マイナープラネットは小惑星という意味。大手ブランドにあたる大惑星に対して小さいことから形にするブランドと位置付けてブランド名にした。プラネットは「環境を意識した意味もある」という。ほとんどの商品はリサイクル素材を使用している。

 日本ではかばんの吉田の「ポーター」との協業でリュックやヨガマットバッグを商品化し、ポーター表参道で期間限定店を開催した。今後はNYで新作の発表を進め、セレクトショップを中心に卸売りに力を入れる。数年後は日本での販売も計画する。



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