「テルマ」(中島輝道)は9月10日、都内で27年春夏のショーを単独で行った。今年1月にユナイテッドアローズの傘下に入って初のランウェー。国内産地で作るテキスタイルの表現力に磨きを掛けて、軽やかに踊るエネルギーを持ったマスキュリン&フェミニンの装いを見せた。
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胸元から袖へと波打つラッフルを描くブルゾン、ワイヤで造形してフロントをたわませたブラウス。白をベースに空気をはらんで軽やかに揺れるシルエットから始まった。色を重ねたレイヤード仕立てのロングコートは、サイドスリットで開放して裾の揺れに抑揚を持たせる。ライムグリーンやオレンジのクリーンな色彩とともに、グラフィカルな柄の世界が広がる。飛び散るような花柄のプリント生地で体をふんわりと覆うブラウス、タイダイのように柔らかな陰影のあるフレアドレスやテーラードジャケット。浮かび上がる花のモチーフが余韻を残す。


西洋の鮮やかな花柄とは異なり、奥ゆかしい情緒がテルマらしい魅力。その延長で、ジャカードのドレスは織り組織を透かせ、飛ばした糸の重なりを柄の一部として見せて、シルエットに奥行きを出した。
「人が作ることの意味をもう一回捉えたい、衝動的な部分も大切にしたいと思った」と中島。その気持ちが伝わるよう「観客と一体感のある会場で一つの表現として」ショーを構成した。
(須田渉美)
