東レ・オペロンテックスは、10月1日付で東レ・ライクラに社名を変更する。商品ブランド名と社名を統一することで、ブランドの認知度の一層の向上を狙う。
同社は1964年に東レとデュポンの合弁会社東洋プロダクツとして設立、ポリウレタン弾性繊維を「オペロン」の商標で事業化した。84年に社名を東レ・デュポンに変更。03年にデュポンがライクラ事業を分離、売却したため、東レ・デュポンもライクラ事業を分離、子会社のオペロンテックスに事業を移管。その後、09年に現行の東レ・オペロンテックスに社名を変更した。
一方で販売商品のブランド名は99年に「オペロン」から「ライクラファイバー」に変更、社名と商標名が異なる状況が続いていた。19年にザ・ライクラ・カンパニーの親会社が変わり、ブランドの認知度向上に向けて、ライクラを社名に冠することもできることになったことを受け、東レ、ライクラの両親会社との協議の上、今回の社名変更に至った。
「オペロンという商品がなくなったのに社名だけ残り、商品ブランドのライクラと乖離(かいり)があった。今回の社名変更で、顧客にも社内的にもアイデンティティーをより明確にできる。日本製ライクラを海外で販売しているライクラの営業部隊からもわかりやすくなると歓迎されている」(山地修社長)としている。