《視点》世界で地産地消

2021/11/17 06:23 更新


 先日ある紡績機械メーカーを取材した際、過去最高の受注になりそうだという話を聞いた。そのメーカーが生産するのは生産性が高く、小ロット短納期に対応した紡績機械。ASEAN(東南アジア諸国連合)地域はロックダウン(都市封鎖)の影響でやや低調だが、中南米などが好調だという。コンテナ代の高騰も拍車をかけており「地産地消が世界的な流れになってきている」との見方だった。

 コロナ禍は日本のみならず世界のサプライチェーンに大きな影響を与え、物作りの仕組みが変わりつつあるようだ。需要が復活しつつあるなか、各国の繊維企業はいち早く設備投資へと舵を切り、新たな成長を目指している。

 一方、日本国内でも最近取材した産地で「ASEANで生産していた生機が納期遅れとなり、一部生産が日本に振り替えられている。国産回帰の流れが出てきたのでは」という話を聞いた。

 無論まだ限定的な動きで、産地を巡る環境は依然として厳しい。だが、生産の透明性を求める動きもあり、地産地消の流れは追い風だ。設備投資などで新たな一歩を踏み出すチャンスなのかもしれない。

(騎)


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