ニューヨーク在住のジュエリーデザイナー兼アーティスト、奥田浩太の新作展「$17 76¢」が、ソーホーのギャラリー「ナウヒア」で3月1日まで開催されている。
奥田浩太は、ロンドンのセントラルセントマーチンズでジュエリーを専攻。その後ニューヨークに移住し、ユニクロが奨学金を出している「TOMODACHI-UNIQLOフェローシップ」で、パーソンズの大学院を卒業した。その頃から、お金をテーマにした作品をつくり始め、カニエ・ウエストやリアーナに加え、多くのセレブのスタイリストから問い合わせがくるようになっている。新作展のタイトルは、アメリカ独立宣言の年を近代資本主義の誕生と捉えたものだ。
新作の1つ、服のようにまとったラグは、本物の1ドル札をドット化し、オーガンザのチュールでつくったこよりをチキンワイヤーに1つ1つ結んでつくったもの。スワロフスキーのクリスタル2600個で描いた1ドル札をのせたフーディもある。スワロフスキーは、この展覧会のスポンサーとなっている。
ブラジャーは、糸のこぎりで1つ1つ穴を開けて磨いてメッキをかけた1セント硬貨を繋いでいる。
ディスプレイ用に作成したお札のインスタレーションも迫力がある。とにかく、アイデアのユニークさと細かい手作業が秀逸だ。
別途、シルクスクリーンのTシャツも展示している。オイルベースのシルクスクリーンで、少しぷくっとした質感をだしている。
ギャラリー「ナウヒア」は、昨秋ソーホーのウースターストリートにオープンした。ニューヨーク在住の日本人アーティストのサポートを目的としている。奥にはカフェがあり、おにぎりやみそ汁なども出している。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)