帽子製造卸の林八百吉 帽子デザイナー、ジャン・バルテの資料館を開設

2024/03/01 10:59 更新


資料室にはジャン・バルテの帽子作品のほか、写真、帽子製作に必要な道具なども展示する

 帽子製造卸の林八百吉(名古屋市)は今年1月、名古屋市熱田区の同社1階にパリの帽子デザイナー、ジャン・バルテのアーカイブを集めた資料館をオープンした。地元の教育機関や取引先を対象に公開し、帽子の歴史や伝統を継承する。

 ジャン・バルテは1950~70年代にパリの帽子デザイナーとして活躍した。オードリー・ヘプバーンやソフィア・ローレンなどの著名女優や歌手、モナコ王妃などを顧客に持っていた人気デザイナーだ。

 同社は昨年、ジョリ・マリエから「ジャン・バルテ」の商標権を譲り受けると同時に、彼の作品や道具、写真など数々のコレクションも受け継いだ。

 資料室では彼の作品20~30点の他、当時のデザインや、帽子製作のために丁寧に作られたチップ、帽子のコサージュ製作時に使われていたコテなどの道具が展示されている。

 不定期で展示内容も入れ替え、帽子文化の啓発活動に役立てる。



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