淀川の葦の糸で地域を紡ぐ プロジェクトを立ち上げ3月にCF

2021/02/25 06:25 更新


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 大阪北部の淀川水系にある鵜殿(うどの)の葦(ヨシ、アシ)を活用した「世界初のヨシ糸が地域を紡ぐプロジェクト」が立ち上がった。葦を活用した商品企画などに取り組むアトリエMay(大阪府枚方市)がプロジェクト実行委員会の事務局となり、地元の繊維関連企業をはじめ行政や大学などと幅広く連携、ニット製品などを提案する。3月からのクラウドファンディング(CF)を皮切りに、活動を本格化していく。

(山田太志)

 葦は、古くからスダレや雅楽の篳篥(ひちりき)などに活用されたイネ科の多年草。淀川水系の鵜殿ヨシ原は、甲子園球場の約18倍という広さがある。古くから地元住民が刈り取りを行いながら葦を守ってきたが、近年は地場産業の衰退によって、保全活動が鈍り、生育にも影響が出てきている。

甲子園球場の18倍の広さを持つ鵜殿ヨシ原

 伝統・文化の再興や地域の活性化、水質浄化作用のある葦の保全などを目的に、アトリエMay、樋口メリヤス工業、第一メリヤス、ハヤシコーポレーション、北大阪商工会議所でプロジェクト実行委員会を結成。2月6日には大阪府交野市や枚方市の農家、学生ボランティアが参加し葦刈りを行っている。

 原糸は葦30%・綿70%を混紡した素材で、抗菌性や消臭性、UV(紫外線)カット効果があるという。竹と綿の混紡糸で特許を持つ竹繊維研究所(京都市)の協力を得て開発、葦糸に関しても竹繊維研究所が特許を出願中だ。アトリエMayは竹繊維研究所とライセンス契約を締結し、「ヨシ糸」「reed yarn」の商標登録を出願している。

葦30%・綿70%の混紡糸などを開発

 今後も地域の産官学から広く応援を得ていく予定。枚方・交野天の川ツーリズム推進協議会(枚方市、交野市、北大阪商工会議所、京阪ホールディングス、大阪府、特定非営利活動法人枚方文化観光協会、交野市星のまち観光協会、摂南大学、関西外国語大学)などがバックアップする。

 CFは3月10日に開始し、目標額は300万円。内訳は①樋口メリヤス工業の靴下や第一メリヤスのサマーセーターなど地元企業の試作販売および返礼品として100万円②葦糸の可能性を探る試作費や効果効能の調査研究費100万円③5月から交野市の地域活性化センター・グリーンビレッジ交野で製造開始予定の葦繊維製造工場改修費や人件費で100万円――などとなっている。


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