20年春夏デザイナーコレクション中のパリの展示会は、さらに国際色を増していた。ショールームエージェントの勢力図も変化が訪れている。
(ライター・益井祐)
トレンド色の強いデザイナーを集め、アグレッシブに動いていた「トゥモロー・ショールーム」の勢いはひと段落した。一方で活発なショールームが247で、新進気鋭にフォーカスしている印象だ。そんな中でバイヤーの一番の注目を受けているのが、「チョポヴァ・ロウェナ」(写真はストリートスナップ)。セントラルセントマーチン美術大学卒で、ファーストシーズンはマッチーズファッションのエクスクルーシブだった。そのほかにも「シャーロット・ノールズ」や「モワロナ」の名もあった。
もう一つ勢いがあるショールームがリョウダン。中でも気になったのが、「バレンシアガ」が靴のデザインをパクったとダイエットプラダが報じたことで一躍時の人となった新人「パウラ・カノヴァス・デルヴァス」だ。セントラルセントマーチン美術大学を出たばかりで、ロンドン・コレクション中にはVRを使ったプレゼンを行っていた。
6月のメンズでローンチしたばかりのノブ・ショールームには「ジョナサン・リアン」や「モト・グォ」などいくつかのアジアブランドがブーン・ショールームから流れていた。その中で、なんと言ってもLVMHヤングファッションデザイナープライズ2019(LMVHプライズ)を受賞したばかりの「テベ・マググ」推しだった。日本の「ボディ・ソング」もあった。
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