ブライダルファッションデザイナーの桂由美さんが4月26日、逝去した。94歳だった。1964年にブライダルファッションデザイナーとして活動を開始以降、日本のウェディングシーンを塗り替える多大な功績を残しながら、生涯現役を貫いた。きものから着想した独自のシルエット「ユミライン」のドレスは海外でも話題となり、ニューヨークやローマ、パリ、アジアへと活躍の場を広げた。ウェディングドレスにとどまらず、友禅や西陣織なども作品に取り上げ、日本の伝統技術を後世に残すために尽力した。
【関連記事】 「ユミカツラ」来年の60周年前に ウェディングドレスや和装など約70点披露
ユミカツラブランドは、30年以上にわたり桂さんの右腕として共にクリエイション活動を行ってきた藤原綾子氏、森永幸徳氏、飯野恵子氏の3人が率いるクリエイティブチームが継承していく。
桂さん本人の意向もあり、葬儀は行わず、後日、追悼ショー(偲ぶ会)を行う。