谷川明良社長
メンズカジュアルセレクト店「ザボウ」を運営するザボウ（大阪市）は、24年1月に東京・新宿店を初の路面でオープンした。今後も未進出の都市部で出店を計画するほか、「仕入れている国内ブランドはアジア圏に販路を広げている。自分たちもアジアへの進出を狙いたい」と考える。
【関連記事】メンズセレクトショップ「ザボウ」 東京・新宿に初の路面店 海外進出も狙う
ザボウ新宿店はザボウとして4店目、東京では3店目になる。大阪・南船場にある大阪店でスタートし、18年春に渋谷店、22年春に銀座店、今回の新宿店と東京で店舗を増やしている。「東京はマーケットが大きい。既存2店の手応えは悪くなく、潜在顧客がたくさんいることを実感した」ことから新店を出した。
ザボウは、独自のアレンジも盛り込んだ普遍的なスタイリングで、かっこいい普段着を提案している。楽しい会話を重視した接客力も強みだ。良い物を長く使いたいというニーズが増えたなか、自社ECともにコロナ前を上回る売れ行きで、客数、客単価ともに伸ばしている。
今後の出店に向け、九州や東海などの大都市をリサーチし、台湾など、「以前からアジア圏も視野に入れている」。現在、来店するインバウンド（訪日外国人）はそれほど多くはないが、「『日本は安い』と買ってくれる。越境ECでのリピートもある」。海外に進出したら内外価格差が生まれるが、「独自のスタイリングで勝負していきたい」と考えている。
