企業キャラ、素材企業で導入盛ん

2015/06/25 17:43 更新


 ラメ糸メーカーの泉工業が昨年から始めたのは、ラメ糸の妖精スタンプをSNS(交流サイト)のLINEで使用できるオリジナルスタンプの販売。同社のマスコット的なキャラクター、ラメ糸の妖精「ミドリちゃん」をモチーフにした定番スタンプ約40種類を用意し、様々なシーンでスタンプを使用してもらう。スタンプを販売するだけでなく、同社をより多くの人に知ってもらうことが目的。

 服地コンバーターの双日ファッションは、昨年10月に愛くるしい動物のような、人間のような7種類のオリジナル企業キャラクターを設定した。展示会の案内状や広告、販促品などに活用している。ほのぼのとしたキャラクターの表情が企業のイメージを和らげ、その奥にある企業への興味を引き出すのが狙い。

島田商事「トリムモンスターズ」 島田商事「トリムモンスターズ」

 服飾資材卸の島田商事が展開しているのが「トリムモンスターズ」。裏地のモンスター「うらじぃ」、コードチップの「もふんどる」、ボタンの「ぼたん夫妻」など16種類のモンスターを作製、既に海外展でデビューした。会社案内、ホームページなどでも好評で、今後は会社説明会や展示会でも登場させる予定だという。様々なアイテム、種類で成り立つ服飾資材(トリム)をまだまだ正確に知らない人も多い中で、一人でも多くの人に服飾資材に関心をもってもらいたいと生み出した。

 各社は、自社の商品に関心をもってもらう一助になればと企業キャラクターの導入を始めている。ソフトなイメージで、顧客や取引先が企業に近付いてもらう目的でもあるが、「キャラクターにより、海外でも企業認知度も上がってきた」(島田商事)。各社は、企業イメージの向上にもつながると、キャラクターの活用に積極的だ。



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