秋冬のレディスシューズ市場で、一段とユーティリティーを意識したシューズがトレンドになりそうだ。多くのブランドがトレッキング風モデルを出しているほか、70年代のフォークロアトレンドを背景にチロリアンシューズも目立つ。一部では、木靴のサボタイプも出ている。
昨シーズンは、スポーツテイストのスニーカーに勢いがあったが、秋冬らしい機能性を強調したデザインに移行しつつある。定番のムートンブーツやエンジニアブーツとは異なる防寒機能に優れた選択肢として、ファッション性を高めたトレッキングブーツが充実した。
◆大人の遊びを表現
トレッキングシューズは、欧州のハイエンドブランドのラインアップにも揃う。アッシュペー・フランスは、繊細なハイヒールが支持される英「ルパートサンダーソン」でトレッキングシューズ(9万2000円)も仕入れる。カジュアルになりすぎない、すっきりしたレースアップで、幅広い年齢層に受け入れられそう。
大人の遊びを表現するのは伊「アッティリオ・ジュスティ・レオンブルーニ」。ホワイトのアッパーにクリスタルやミニコサージュを散りばめ、フェミニティーを可愛らしく表現した。
ハイブリッジインターナショナルが推すのは、スペインの「イルマス」。レザー製品とウール生地を使った軽量タイプのトレッキングシューズ(2万5000円)がある。
国内ブランドでは「マナ」がヒール仕様でトレッキングシューズ(3万7800円)を作った。3配色のタイプと無地の2種類のシューレースを付け替えができる。