ポップで明るい色使い
メイン素材はシアサッカー
【ニューヨーク=杉本佳子通信員】17年春夏ニューヨーク・メンズコレクションは、ストリートの気分やレトロなニュアンスを入れながら、明るい色でポップに仕上げる傾向が広がった。色では、グリーンとブルーが特に目立つ。
トッド・スナイダーはスポーツ、ストリート、レトロの要素を盛り込みながら、ちょっと細身のソフトテーラードスタイルと絡めてブランドらしさを出した。ネイビーブルーのテリークロスのトラックスーツは、ボトムをショーツにして軽く仕上げる。インナーからのぞくのは、ネックラインに赤とブルーのラインを利かせた白いTシャツ。
上には、ストライプのシアサッカーで仕立てたテーラーカラーのジャケットをはおる。シアサッカーは今シーズンのメイン素材の一つで、タイダイを同系色で無地ライクにのせたり、赤とブルーで玉虫色調に仕上げたり、シアサッカーの伝統的イメージを変える使い方をしてみせた。ハンターグリーン、オリーブ、バーガンディなど、ちょっと大人っぽい色もトッド ・スナイダーらしい。
トミー・ヒルフィガーは、ポップでスポーティー。ストライプに花やペーズリーをミックスしながらパジャマスーツ、トラックスーツ、ウィンドブレーカーを仕立てる。アーガイルのモチーフを入れたレザーのブルゾン、リブ編みにカラフルなストライプを入れたVネックの縄編みセーターもある。色は赤、白、ネイビーが基本。量感の出し方がうまくて、可愛くまとまっている。(写真=ランディ・ブルック)