ポッピング・イン・ロンドン(阿賀岡恵)

2014/03/15 00:00 更新


パリ展示会が終わるや否や、次の日のお昼にはユーロスターに飛び乗ってロンドンへGO!パリ展示会後、ロンドンに立ち寄るのはいつものお決まりコースです。そして、ユーロスターが発着するロンドンのセントパンクラス駅に降り立ったらその足で、ロンドンで長いこと美容師業を営んでいる友人に散髪してもらうのもまた私の欧州出張のルーティーンなのです。

ロンドンでは何かとやる事があるのです。スキンヘッド営業部長のショールームが東ロンドンのショーディッチにあるので、必然的にイギリスに取引先が多いのです。それにAYAMEは、イギリスに正式にビジネスアカウントをレジスターしているので、こっちの税理士さんとも定期的にミーティングする必要があったりで。


 


今回はたったの二日間でしたが、ロンドンのハイライト事項はやっぱり取扱店訪問!今回の客先回りでは、ついにイギリスでのビジネスが根付いてきたのかなという感じがしました。どこのお店に行っても、Oh, Hi Aya!って、覚えていてくれました。仲良くなってくると、買い物した時に割引してもらえたり、発売前の新商品をもらえたり、お得なことがおこります。

時間があれば、昼間っからとなりのパブでクイック・パイント(一杯ひっかける、の意)したりするものイギリス流。そして、ストアマネージャーやバイヤーさんと直接話して、売れ筋や消化率、エンドユーザーの反応等をヒアリングします。それを次の企画に活かすかどうかは私の気分とサジ加減ですけれども。

消化率は毎シーズンけっこう気になります。なぜならこれが良くない限りは次のシーズンに予算が回ってこないからです。確かなクオリティの商品をあるべき時期にキチンと納品し、ちゃんと消化(販売)してもらう。それが、次シーズンのバイイングにつながります。地道なことですが、その繰り返ししかないのです。

写真は、東ロンドンのPRESENT LONDONにて。言わずと知れた素晴らしいメンズのコンセプトストアで、ファッション業界の観光名所でもあります。そしてAYAMEは、2009年のオープン以来ずーっとお取扱いいただいております。

オーナーのエディは、ファッション業界(特にメンズ)では、英国、日本ともに、とても有名な人で、私、エディと話す時は今でもちょっと緊張するんですよね。でも、基本的に女性にはとっても優しい英国紳士です。怖い人では無いので。(や、じつは怖いのかも笑?)もう一人のスティーブ(写真・右下)とはすっかり打ち解けていて、今回、彼らの新しいプロジェクトであるPRESENT for HARDY AMIESのTシャツを日本の発売に先駆けて、一足先にいただいちゃいました。YEY!取引先冥利につきます。PRESENT for HARDY AMIESのニュースは、繊研新聞にも掲載されていましたね。


 


そして、ロンドンの中心部ホルボーンのちょっと北にあるThe Content Store、SOHOとイーストにあるYMCも訪問しました(写真・上段)。

ヒアリング→お買い物→割引してもらう、の繰り返し。こうやってお取引先様のお店を訪れ、そこで接客してもらいながらお買い物するのが、ワタシ大好きなのです。そのことだけで何となく、そのお店が大事にしている事が伝わってくるような気がしませんか?

次に、東ロンドンにあるスキンヘッド部長のショールームに行って、普通にパソコン仕事をして(写真・中段)、掃除と出荷を手伝わされて、「今後の戦略会議」という名目でパブに行ってビールをかっくらってきました。そうそう、あとは、昨年9月に東ロンドン・ショーディッチ、前述のPRESENTさんのお向かいにオープンしたもうひとつのファッション観光名所ACE HOTELにも行ってみました(写真・右下)。

グランドフロアのバーでワイン飲んだだけですけどね。行くまでは、フフン今さらロンドンにACE HOTELねえ、なんて斜に構えて、流行ものにはそう簡単には飛びつかないよー、ってナマイキな態度の靴下デザイナーでしたが、実際に行ってみたら、そのオシャレでステキな雰囲気にすっかり浮かれポンチ、いやんステキ~、泊まりたい~、なんて大はしゃぎしていたのでした。あー、楽しかった。


 


そんな感じで、日本にいようがロンドンにいようが、やっている事はいつもとあまり変わりません。そういう感じになってきたのが、ここでのビジネスが根付いてきたのかな、と思った理由であります。いばらの道を素手で開拓!みたいな時代が終わるのかと思うと、嬉しいような少しさびしいような、そんなマゾヒスティックな事を思っていた今回のロンドン出張でした。

最後にこちらは、今回のパリロン土産。全部、自分へのお土産ですけど、ハーブとか日用品をちょっと。時間が無い無いと言いつつも、通りすがりにスーパー等でちょこちょこ買い物していました。こうして並べると、パッケージがすごく可愛いね!ルックス大事ですよね!これら殆どがスーパーで買えるものですからね。あと、人からのプレセントですけどモダーン・トス、イギリスのシニカルひとコマギャグ漫画、サイコーです。ROUTE ONE BOLLOCKSって。ははは、サイテー。笑

 


気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立



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