今回は、ロンドン在住の人気ファッションブロガーStyle Bubbleのスージー・ラウとのステキな出会いの事を書きたいと思います。
つい先日の事、来日中のスージーがひょっこりAYAME事務所に遊びに来てくれました。私、スージーに直接会うのはこれで2回目、時々メールのやりとりはしていましたが、ゆっくり一対一でちゃんと話すのは初めてでした。
彼女と初めて会ったのは2011年秋に開催された、メルセデスベンツ様がスポンサーのJapan Fashion Weekでした。
スージーの事を少し説明いたしますと、彼女のブログStyle Bubbleは、ロンドンのファッション関係者なら皆さん知っている(今や世界中かな?)、日々のプレヴュー数もすごくて影響力大な、押しも押されぬモンスターファッションブログ。
奇抜なスタイリングとウィットのある文章、そして独自の視点とアイデアで、世界中のファションピープルの注目を集めています。今や、唯一無二の彼女の活動はブロガーという域を飛び越え、幅広い分野で活躍しています。
そんなスージーちゃん、どうやらAYAMEの大ファンらしく、ちょくちょくStyle BubbleでAYAMEの事を紹介してくれていました。
2009年頃のかなり早い段階から紹介してくれていて(AYAMEは2007年設立)、こんな遠く離れた日本で、こんな小規模でやっている靴下ブランドの事、どこで見つけてくれたのでしょうね?いつも日本に来た時か、ヨーロッパのどこかの取扱店で買ってくれているみたいで、「AYAME大好き!」と言ってくれているらしいです。
これは、繊研新聞社の五十君記者がパリコレの会場でAYAMEをはいているスージーを見かけてすかさず話しかけた時にそう言っていたそうなので、確かな情報です。笑
そうそう、そんで2011年のメルセデスベンツJFWですよ。その時のJFW、スージーがオフィシャルVIPで招待されているとの情報を聞きつけた私、これは絶対に友達にならねばと思い、JFW公式のショー会場で見かけたら絶対に話しかけるぞと心に決めていました。しかしそう簡単に遭遇できるわけではなく、寒い中、ショー後に出口で出待ちしたりしていたのですが、なかなか会う事はできませんでした(VIPは裏口から出ていくしね)。
一緒に出待ちに付き合ってくれた友人も、「何でAYAMEのファンなのにアンタが出待ちしてんの?」とか言い出す始末。そりゃそうだ。そんで何回か空振りして、もーいーやー、とふてくされていた矢先に、ロンドンのエージェントを経由してスージーから直接メールがきて、結局、ちゃんと待ち合わせして会う事が出来ました。
その時は、チラッと挨拶しただけで、「I’m a huge fun of AYAME!」とスージー、「I’m a huge fun of Style Bubble!」とワタシ、お互いにがっしり握手してきました。
その後、メールのやりとりはしていたものの、いつも中々タイミングが合わず会えなかったのですが、今回はプライベートで来ていたみたいなので、ようやく念願かなってAYAMEの事務所で再会できました。
私がスージーの事を好きなのは、いつもどこかのお店で、自費で購入してくれるからなのです。海外のプレスの問い合わせって、だいたい「記事を書くからいくつかタダで靴下を送って(贈って)下さい」というものがほとんどだから。今回は、何ってワケじゃないけどSay Helloしに来てくれて、小一時間ほど、ウィルキンソンのジンジャーエールを瓶ごとラッパ飲みしながらおしゃべりしました。
靴下の構造やAYAMEの工場についても興味津々だったみたいで、そんな話とか、世界中のファッションウィークを仕事で飛びまわった後に、自国に感謝する気持ちとか、いろいろ話しました。
今まで、スージーがAYAMEについて書いてくれた記事の中で一番うれしかったのがコレ。最後のほうのくだりで、「私はAYAME SOCKSを20足近く所有しているけど、全てが違う柄である」ってあたりと、「Agaoka(私)は幾何学模様に精通していて、カラーパレットの判断がパーフェクトである」ってあたりが嬉しかったのです。
なぜなら、毎シーズン新しいパターンを出して、柄組みして糸道を決めるのと配色するのが、デザインの工程で一番苦労するからなのです。笑
ブロガーもデザイナーも、免許の要らない、誰にでもなれる職業ですが、彼女のように認められた人になるのは至難の業であると思います。彼女独特の視点でのジャーナリズムがあるStyle Bubbleには、毎回、デザイナーとして「そこを見ていてくれて嬉しい」事が書かれています。探究心も旺盛で、トコトコと一人で来てくれました。気さくで朗らかで、とってもチャーミングなスージー。仕事も一生懸命で、何だか元気をもらってしまい、ワタシ今回は、スージー本人のファンになっちゃいました。Style Bubbleは、スージー本人の魅力そのものなんだなー、と思いました。
次回はロンドンで会おうね!そんでビールしようね!と、約束しましたとさ。
左:Style Bubbleのスージー・ラウ、 右:AYAMEの私
気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立