少し前の事なのですが、思いつきで伊豆の断食道場に行ってきました!
2016秋冬のセールスサーキットが無事終わり生産の発注を出したところで繁忙期がようやく落ち着きまして、このホッとした一瞬を逃してはなるものかと、リフレッシュも兼ねて東京から近場の伊豆高原へ。
断食道場って聞くと、何かツラい感じで、座禅を組んで後ろからバシッ!みたいなものを想像しますが、そういうことでは全く無く、要は食養生の宿泊施設です。一定期間の断食(ファスティング)はデトックスに非常に有効だという事はネット検索すればいっぱい上がってきます。
私も自己流で何回かファスティングは経験していたのですが、一回ちゃんとした所で身体の管理をしてもらいながらやってみたいなと思っていたのです。
身体をリセットするのが目的で、実際に食を絶った期間は2日だったのですが、これが中々面白く、どんどん排毒されて行くのが分かり、身体も心も超スッキリ!思考もクリアに!内臓機能に休息を与えたことで自分が持つ本来の自然治癒力が戻り、同時に体内に滞っていた毒素がザーーーーッと抜けて行きました。
という訳で、長引いたストレス解消向けの食べまくり飲みまくりの食習慣とマインドが、断食道場を通してどのようにリセットされていったか簡単にレポートいたします!
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私は半年毎のサイクルで、忙しい時期が続いて疲労が溜まってくると味の濃いものを欲し、何故かお酒の量も増えてきます。
昨年末あたりから暴飲暴食がデフォルトになってきていて、12月の忘年会シーズンからそのまま展示会シーズンに突入し、海外出張も続き、一旦ついた食べ癖が中々治らず、つい先日まで悪の食習慣スパイラルにはまっておりました。
海外出張で会食などが重なると、食べないわけにも飲まないわけにもいかない状況が多々あるんですね~(言い訳)。私の海外出張中の食生活は例えばこんな感じ(写真参照)。胃腸がフル回転であります。とにかく口から入ってくる食べ物を消化するのに24時間忙しい私の胃と肝臓。食べることは喜びやストレス解消でもありますしね。あはは。
暴飲暴食がデフォルトの食生活。おいおい、これじゃ完全にダメだろう・・・(左:朝食 中:昼食 右:夕食)
ファスティングで最も重要な事は、完全に食を絶つ断食期間ではなく、実は前後の準備食と回復食。断食して休んでいた胃に急激に負担をかけると、リバウンドするだけでなく腸閉塞になるケースもあるそうです。
自己流のファスティングは、この前後の期間のコントロールが中々難しい。目の前にアンパンやケーキがあったら食べちゃうのが人間です。断食道場ではこれを強制的に管理してもらいます。
私は今回、道場入りする3日前から自主的に準備食を決行し、日々の食事をお粥や野菜スープに切り替えてみました。腹ペコで落ち着かなかったけど、それだけで1.5kgぐらい減りましたよ。水分が抜けただけだと思いますけどね。しっかし、普段から胃に食べ物つめこみ過ぎだな。通常運転でどんだけ食べてるんだ私は。
そんなこんなで道場入り。遅い朝に東京を出て、お昼頃には伊豆高原に到着。着いた日の午後にメディカルチェックアップがあり、体重や血圧を測ったり、普段の生活習慣をヒアリングしてもらいながら個人面談があります。
この日は、朝から食事はとらずに来てください、と言われておりまして、カフェインや糖分の入っていない水分の摂取だけが許されております。お腹減ったなー、と、そればっかり考えちゃうんですけど、整体、吸い玉療法、アルファコイル等、個々の状況に合わせ色々な施術があり、あっという間に日が暮れました。
断食中は最低限のエネルギーを確保する為、酵母ドリンクが一日一本渡されます。あと、アルカリイオン水が飲み放題。そんだけ。
左:道場から徒歩10分ぐらいのお散歩で海が見えます。 右:酵母ドリンク。ほんのり甘酸っぱくてリンゴ酢みたいな感じ
夜は21時消灯なのですけど、その前に温泉に浸かってきました。道場の大浴場はもちろん温泉が湧いていて、ステキな露天風呂も付いていました。その後はさっさと床に就いたのですが、お腹ペコペコで中々眠りにつけません。頭の中が食べ物のことでいっぱいになり(笑)、結局深夜1時頃まで寝付けませんでした。
後で聞いたら、それはとっても良い事で、普段は仕事やら悩みやら、人間は自然と色々な事を考えているので脳ミソは酷使されているらしく、こうして余計な事を考えず食べ物の事だけ考えることによって、逆に考えごとをしないので、脳が休まるんだとか。
明けて二日目、ホ~ホケキョ、とウグイスの鳴き声で6時頃に目が覚めました。なんて爽やか!!海に昇る日の出でも見に行こうと思っていたけど間に合わず、カーテンをシャッと明けたら空腹で立ちくらみがし、ペタンと尻もちをついてしまいました。
朝の8時からは宿泊者全員集合で、太極拳みたいな体操をするんですけど、大した運動量でもないのに汗が出てきて、クラクラしました。この日は断食の好転反応が出て一日中激しい頭痛に見舞われました。
これは排毒の合図らしくて、人によって頭痛、吐き気、胃痛など様々ですが、悪い場所にその症状が出るようです。
私、アタマ。悪い??というのは半分冗談で、酷使している部分に反映されるとの事で、眼精疲労なども関係しているようです。しかしお腹が減ってやる事も無いので、午後には近所のスパに出かけて、ジャグジーでゴボゴボしながら空腹を紛らわしておりました。
左:道場のロビー。ログハウス風で落ち着きます。右:DHCが運営している赤沢温泉郷のスパ
しかし、断食も2日間におよぶと身体が慣れ、強い空腹を感じることが無くなってきました。そもそも血糖値が上がったり下がったりするから空腹を感じるわけであって、血糖値が最低限の所で安定すれば、それを感じることが無いという事です。
胃も頭も空っぽになり、この辺りから何だか爽快な感じがしてきましたよ。このままもう一日断食でいけそう!と思ったんですが、明日からはいよいよ回復食です。
空腹にも慣れ、排毒の頭痛もおさまり、三日目の朝はパチッっとかなりスッキリ目覚めました。普段は、常に疲れてダル~く起きるので、こんな爽やかな目覚めの感覚はいつぶりなのか思い出せません。
この日も日の出には間に合いませんでしたが、朝は付近の別荘地を散歩し、別荘地に暮らして仕事をしたら・・・とイメトレしました。そんで道場に戻って皆で太極拳して、朝ご飯は、待ちに待った回復食!!!内容はコレでーす!
回復食1回目。五分粥とシジミの味噌汁の汁だけ。全部で113kcalです
えー!温泉地に来てるのに冴えない朝食だなーー!!緑のマリモみたいなのはケールのシャーベットです。見た目かわゆいけど、やや苦みがありました。見た目は冴えない回復食ですが、これがビックリ、超美味しく感じました。
舌の感覚も敏感になっているようで、薄い味付けでも十分なうま味をキャッチしましたよ!食堂もこんな感じで、天井高くて落ち着く雰囲気。窓からの緑がまぶしく、とってもリラックスできます。
食堂では、宿泊者個人個人に合わせたメニューがサーブされます
回復食が始まってからは、身体の中に食べ物が入ってきた事を全身で感じ、胃腸が動き出し、空腹感が戻ってきました。ここでドカ食いしてしまうのが自己流の落とし穴なのですが、ここは道場、この後17時の夕食まで一切食べ物を出してくれません。
しかし不思議なことに、あまり食べたい感じがしないのです。身体がスッキリ軽くなり、思考もクリアで、何と言いますか、身体に良いことを全身が欲してる感じ?普段、排気ガスとコンクリートジャングルで生活する事に慣れている自分にとってはものすごい変化です。
てな事で、近所の城ヶ崎海岸やらにハイキングに出かけ、行った先で読書でしたり、うたた寝したりして過ごしました。で、夕食には少し固形物がでてきました。これだけでお腹いっぱい、完食するまでにも時間がかかった!
回復食2回目。野菜が甘い!全部で144kcalです
海がキラキラ~
という感じで、あっという間の3日間。最終日のメディカルチェックでは、体重は-2.5kgでした。このぐらいじゃ見た目はあんまり変わらないんですけど、体重そのものよりも溜まっていた身体の老廃物をデトックスし、それを身体で感じられたことが何よりの収穫でした。
そしたら頭の中の心配事、心の重荷、大なり小なり誰しも抱えている、考えてもどうしようも無いような、そういった悩み事がスカーーーーーっと晴れました。身体全体にエネルギーを感じ、フォースが漲り、今なら何でも出来そう!と、気持ちがとっても前向きに。
今後は半年に一回は行きたい次第です。私が今回行ってきたのはあの辺りで一番古く、医師の先生が始めた道場でしたが、他にも女性に人気のプログラムが充実している施設等いくつかあるみたいです。目的に合わせて、色々な所に行ってみるのもいいかな、なんて思いました。断食道場でデトックス、とってもおススメです!
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AYAME SOCKSオフィシャルInstagram @AYAME_SOCKS
気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立