【ニューヨーク=杉本佳子通信員】オーセンティック・ブランズ・グループ(ABG、ニューヨーク)は6月5日、老舗スポーツウェアブランドの「チャンピオン」を、ヘインズブランズから12億ドルで買収することで合意したと発表した。買収額は条件次第で15億ドルまで上がる可能性があるとしている。ABGはこれにより、年間小売り売上高を320億ドル以上に増やせるとしている。取引は今年下半期に完了する見込みだ。
チャンピオンは1919年創業。初めてフード付きのスウェットシャツを作り、通気性のあるメッシュを使用した。現在90カ国以上で流通し、年商の40%以上は北米以外から得られている。ABGは「リーボック」を買収して人気に火をつけた経験が自信となり、スポーツウェアの分野で同様の状況をチャンピオンで作れるとみている。特にウィメンズに関して、大きなインパクトをもたらすことができる好機と期待する。
ヘインズブランズは、売却完了後はインナーウェア事業に焦点を当てていく。