アダストリアの子会社、来春に2ブランドを出店

2017/10/25 04:30 更新


 アダストリア子会社のエレメントルール(東京、小松﨑睦社長)は新たに「カオス」「カレンソロジー」の二つの大人向けレディスブランドを立ち上げ、18年3月に4店を出店する。商品の7割をオリジナル、3割を仕入れで構成するセレクト業態で、将来的には1ブランドにつき、店舗数20店前後、売上高50億円の規模を目指す。

(石井久美子)

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 カオスは東京・表参道の路面店と名古屋のファッションビル、カレンソロジーは東京・青山の路面店と東京都内のファッションビルに出店する。標準面積は100~130平方メートル程度だが、カオスの路面店は約200平方メートルを予定する。2ブランドともターゲットは30~40代の女性とし、客単価はカオスが2万5000円、カレンソロジーは2万円を想定。「以前からある大手セレクトショップの業態は一定の出店が完了しており、この年代に向けた新ブランド開発は少ない」と小松﨑社長。

 カオスは、ジェントルマンとレディー、コンフュージョンとサイレンスなど対義語をキーワードにカテゴリーを分け、モードテイストからビンテージアイテムまでを揃える。スモーキングジャケットはメンズのしっかりした仕立てを取り入れつつ女性用に落とし込んだ。日本の伝統的な本建正藍染の商品群も推す。「ザ・ロウ」や高級ブランドのビンテージバッグ、インディアンジュエリー、アート作品や写真集なども扱う。

 カレンソロジーは旅がテーマ。旅する女性の自由さや軽やかさ、旅先から得る自然の力などを柔らかい雰囲気で表現した。象徴的なアイテムが、ボリュームたっぷりの生地を使った綿・麻混のブルーのワンピース。着こなしによって旅先でも普段でも使える服が多い。肌触りが良く透け感のある服、オリジナルの水着、デニムパンツ、ポケッタブルのレインコートも打ち出す。かごやクッション、お香なども販売する。

 同社はアダストリアの新事業開発を目的に3月に設立。企業として8年後に売上高500億円の目標を掲げており、今後は服飾雑貨やレディス、メンズ複合の業態開発にも取り組む。

幅広いテイストの「カオス」
旅がテーマの「カレンソロジー」




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