アマン、秋冬から岡ゆみかデザインのブランド販売

2017/05/29 04:28 更新


 イタリアブランドを中心に輸入卸を手掛けるアマンが、レディスブランド「アンスクリア」をプロデュースする。「ドゥーズィエムクラス」「ドゥロワー」などで経験を積んだ岡ゆみかがデザインし、17~18年秋冬から販売。デビューシーズンから多数の有力店との取引が決まった。

 ここ数年、「マディソンブルー」「エリン」など、ファッション業界で長く働いてきた女性が手掛けるブランドが人気となっているが、そうしたブランドの一つとして注目を集めそうだ。

 トラッド、ミリタリーなど、メンズのベーシックウエアを軸にしつつ、フォルムの変化でブランドらしさを出す。メンズの工場で仕立てたというジャケットやブレザーのバリエーション、立体的なシルエットのスカート、サイドスリットで動きを出したパンツなどが中心だ。「服の表情の90%は素材で決まる」(岡)として、インポートや別注を含め、様々な質感の素材を使って見え方に奥行きを出した。

 前職でMDやバイヤー、販売員も経験したことで、「いつ、どんなアイテムが店頭にあるべきか」といった視点もある点が岡の強みだ。「1回着たらもう着られないではなく、何通りにも着てほしい」と、着まわしのしやすさも意識して企画に落とし込んだ。

 想定している客層は35歳~50代半ば。価格はジャケット6万6000~9万8000円、スカート3万7000~8万9000円、コート11万~16万5000円。17~18年秋冬は、バーニーズニューヨーク、ビューティ&ユースユナイテッドアローズ、イエナ、伊勢丹新宿本店などで販売する。

 アマンは、メンズブランドのプロデュースを行ったことはあるが、レディスは初めて。これまで取引の少なかったカジュアルゾーンのショップの開拓につながったという。

「カーディガン感覚で着て欲しい」というジャケットは、中心アイテムの一つ 



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