アスレジャー用ウェアを手掛ける韓国のアンダール(キム・チョルン代表)は24年第2四半期の売上高が前年同期比9%増の671億ウォン(約73億8100万円)となり、過去最高を更新した。営業利益は50%増の105億ウォン(約11億5500万円)で営業利益率は16%となり、グローバル市場での競争力を示した。
韓国ファッション業界の企業の営業利益率は平均で10%前後だが、アンダールは16%と抜きん出た。先端技術を使った生地や機能的で洗練されたデザインで、顧客とのコミュニケーションを強化した戦略が当たったと見られる。5月に俳優のチョン・ジヒョン氏をモデルに起用し、「日常の中で運動する文化を浸透させる」というブランドビジョンをテレビCMなどで伝えたことで、好感度がさらに上がったという。
夏の需要を狙ったカテゴリー戦略も順調だ。第1四半期に発売したアンダーウェアがすぐに品切れになったほか、夏休みの旅行用の水着もレディス、メンズともに売れた。男性のニーズを積極的に反映して強化したテニスウェアも、接触冷感機能を加えた自社開発の生地とデザイン性などで、売り上げをけん引したという。
日本、シンガポールを拠点として国外市場での競争力向上に注力し、Kアスレジャーの地位を高めたことも大きい。実際、アンダールは昨年1月にオンラインを通じて日本に本格的に進出し、1年半の累計売上高は120億ウォン(約13億2000万円)超と好調。グローバル1号店のあるシンガポールでも進出1年でアンダールをはじめとしたエコマーケティング傘下ブランド累計売上高が100億ウォン(約11億円)に達した。
この流れを継続するためにシンガポール高島屋に単独2号店を10月にオープンする計画だ。西欧進出のための準備も進めている。
キム・チュルン代表は「今後もKアスレジャーの代表走者として、顧客満足を最優先にした品質の向上とグローバルトレンドにふさわしい商品に力を注ぎ、国外進出に総力を傾ける」と話した。
(韓国・TENANT NEWS)
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