青山商事のオーダースーツは“二刀流”接客②

2016/12/25 05:30 更新


 

紳士のオーダースーツ市場はこの1~2年、売り上げが好調です。今春から大手紳士服専門店の青山商事はオーダースーツ市場に参入し、オーダーの「ユニバーサルランゲージ・メジャーズ」を軸にリピーターを増やしています。注目すべきはその接客。若い世代には、気軽にオーダーできるようタブレット端末で仮想試着ができる「バーチャルフィッティングアバターシステム」を活用し、一方、オーダーに慣れた〝玄人顧客〟にはマンツーマンのパーソナルな接客を使い分けています。

オーダーの接客はお客の満足倍以上?!

ほとんどのオーダーの〝玄人顧客〟はアバターシステムを利用せず、直接、生地選びから始まります。マンツーマンの対面販売が基本となり、特に最初の接客では採寸はもちろん、スーツの着用目的をはじめ、こだわりや好み、服への悩み、職業・職種、趣味など多岐にわたり聞き取るため2時間以上かかることもあるそう。多種多様な話題などプライベートな対話も多いため、販売員も最大公約数的な万人受けする接客よりも個性の強い方にファンが付きやすいといいます。

 

青山商事、メジャーズ、採寸IMG_6902

 

「オーダーは顧客と販売員が一緒に作り上げるものなので、うまくいけば満足や共感も通常の倍以上得られ、信頼関係も深まる」(笠原隆史ユニバーサルランゲージマネジャー)。また、既製服と違い、下見の段階であっても客は買うつもりで来店しているので、しっかり接客すれば決定率は高いといいます。

 

青山商事、メジャーズ銀座並木通り本店IMG_6915

 

 リピーター、掴んでます

ULでオーダーする客は同業態の既製服のファンがほとんど。スーツを10着以上持っている人が多く、自分のスタイルにこだわりが強く、ファッションへの意識も高い客層。30~40代が中心だが既製服よりも5歳上の印象だといいます。マニアックなオーダー経験者にはラペルが太く構築的なシルエットのブリティッシュモデルが人気です。

ある顧客はいろんな店でオーダーシャツを試しに仕立てた結果、メジャーズが気に入ったので追加で6枚オーダーしたということもありました。また、半年ですでにスーツを10着オーダーし、毎週来店してくれるヘビーユーザーもいたり、納品時の来店で次のオーダーをするリピーターも多いそうです。



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