ベネズエラ出身のシンシア・ベルチェスカ・カスティリオーニが、ミラノでジュエリーブランド「アリータ」をスタートした。〝カスティリオーニ〟――聞き覚えのある苗字だが、彼女は「マルニ」のクリエーティブディレクター、コンスエロ・カスティリオーニの義娘。ミラノでファッションマーケティングを学び、「ミュウミュウ」や「ジル・サンダー」で経験を積んだ。
ブランド名である「アリータ」は彼女が育った地域の土着民族グアヒロの言葉で〝大切なもの〟。イエローゴールドやホワイトゴールドで封筒やバケツ、シュノーケルなど、身の回りや思い出のオブジェをネックレスやブレスレット、リングに落とし込む。
最近出産を経験したシンシアは〝ホーム〟モチーフが重要だという。家のドアノブにダイヤモンドやエメラルド、サファイアのようなプレシャスストーンをあしらったデザインもある。レザーベルトにチャームを通したブレスレットで1万8000円から。
「日本人は個性的なデザインに理解がある」と、日本で16年春夏デビューコレクションを発表する。11月25日~12月25日に阪急うめだ本店で、期間限定ショップを開催する。(ライター・益井祐)