コードナインは「アウラアイラ」の21年春夏向けで、アシンメトリーや異素材の切り替えなどひとひねりした服を作った。今年5月に着任した新社長のもと、時代のニーズに合わせた服作りを意識し、20年秋冬物はシンプルなジャージーアイテムを充実したが、来春夏は「抑制された生活が続き、おしゃれへの気持ちも高まっているのでは」と、得意のデザイン性ある春アウターやドレスなどを作った。
販促を強化するのはブルゾンだ。展示会では、レースの上にシアー素材を重ねたブルゾン(1万9000円)のほか、シアー素材だけで仕立てたもの(1万4000円)も人気だった。今秋冬にヒットしたデニムのフード付きブルゾンも継続し、後ろ身頃をシフォンで切り替えて新鮮さを出した。
今回、コレクションラインとして10年秋冬にデビューした「アウラ」は休み、その分アウラアイラの型数を通常の30型から40型ほどに広げた。同社はコロナ禍で直営店2店を閉め、ECに注力している。もともとアウラが専門店向け卸、アウラアイラがECを中心に販売してきた背景があり、ECでの実績があるアウラアイラに企画を集中した。