【FBプロフェッショナルへの道2025⑨】川上編㊥ 素材は誰が作り、売っている?

2026/02/27 15:00 更新有料会員限定NEW!


 前回は、服が出来るまでの大まかな「物の流れ」を学びました。1着の服があなたの手元に届くまでには、驚くほど多くの工程があることがわかりましたよね。素材や服は海外から輸入するのが主流になっていますが、今回は日本で素材に関わる人の存在や魅力について深掘りしていきましょう。

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生産量減少も世界で評価

 Q:日本でも素材は作られているんだね。じゃあ、糸は誰が作っているの?

 A:素材が化学繊維と天然繊維に大別されることは前回学びましたね。この二つのうち、化学繊維(合成繊維)を作るのが化繊(合繊)メーカー、綿花や羊毛など天然繊維を紡いで糸を作るのが紡績企業です。化繊メーカーは石油などを原料に糸を作り出します。東レ、帝人、旭化成といった企業名を聞いたことがあると思います。これらの企業は様々な事業を展開していますが、もともと化学繊維からスタートしています。

 綿を糸にする紡績企業はシキボウ、クラボウなどがあります。主にシャツ、デニム、ワーキング、ユニフォーム向けの糸を作っています。会社名の最後に「紡」(ボウ)がつく企業は、もともと紡績から出発した企業で、明治時代に創業した会社も多く、日本の製造業の出発点とも呼べる存在ですね。羊毛の紡績はニッケやトーア紡コーポレーションが代表的。学生服用の糸がメインです。各社それぞれ長年培った技術力や品質管理力を生かし、付加価値の高い糸を生産しています。

紡績の精紡工程。糸は、たくさん作ったほうが効率が良いため、大きな設備が多い

 化繊の糸や紡績糸は大きな設備・工場で大量生産した方が効率が良く、巨額の資金や初期投資が必要です。そのため、原糸メーカーは大規模な会社が多いです。現在では海外移転が進み、海外からの安価な素材の輸入も増えて生産数量は少なくなっています。合繊では最近だとクラレがポリエステルの自社生産から撤退を決め、紡績もクラボウが糸・生地の国内生産を停止するなど構造改革が進んでいます。

 Q:生地は誰が作っているの?

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