【パリ=松井孝予通信員】仏「バルマン」は、退任したオリヴィエ・ルスタン氏の後任として、フランス人デザイナーのアントナン・トロン氏を新クリエイティブディレクター(CD)に任命した。84年パリ生まれのトロン氏は、アントワープ王立芸術アカデミーで学び、「ルイ・ヴィトン」「ジバンシィ」「バレンシアガ」「サンローラン」など主要メゾンで17年間にわたり経験を積んだ。
トロン氏は16年には自身のブランド「アトラン」を立ち上げ、ジャージー素材を生かしたドレープと構築的なシルエットで評価されてきた。近年はテーラリングやアウターにも領域を広げ、手仕事を重んじるスタイルで徐々に認知を高めていた。
トロン氏による初コレクションは26年3月のパリ・ファッションウィークで発表される。