アメカジ×サファリとユーティリティー
メンズ有力専門店の16年春夏のスタイリングは、70~90年代のアメカジを引き続きベースとしながら、サファリスタイルをトレンドとして加えた提案が目立つ。色目ではベージュやカーキ、あせたネービーやインディゴを使ったアイテムが多い。
ただ、ミリタリー系のアウターやサファリジャケットなどは色合いも柔らかく、素材にもリネンや綿のタイプライタークロスなど軽いものを使い、着心地の良さに配慮してゴツくなりすぎない仕立ての提案が目立つ。トップにはワイドシルエットのシンプルなカットソー、足元はスニーカーやスポーツサンダルに代わってグルカサンダルを推す店が多い。
■ビームス 「ビーカジ」
ビームスが創業時から提案してきた日本的解釈によるアメリカンカジュアルを再構築する。軸になるのは80年代後半に流行したブランドやスタイル。キース・へリングのTシャツにもも回りのゆったりしたデニムなど、当時流行したアイテムを今の目線でアレンジして見せる。(佐藤尊彦プレス係長)
写真=《80年代スタイルをセルフカバー》パーカ1万円「ナイキ・スポーツウェア」、キース・へリングのTシャツ4800円「ハヴ・ア・グッド・タイム」、バルーンシルエットのデニムパンツ1万1800円、スニーカー1万4000円「アディダス」