「グリーンショールーム」
「エシカルファッションショー」
タイムレスなデザインで過剰生産抑制
独ベルリンで6月末、サステイナブル(持続可能性)ファッションの見本市グリーンショールーム(GSR)とエシカル(倫理的な)ファッションショーが開かれた。今回で14回目のGSRはハイファッション、10回目のエシカルショーはカジュアルに重点を置く。今回見せたのは主に17年春夏コレクション。出展社数は過去最多の168となり、にぎわった。(ライター・吉田恵子)
カジュアルウェアを中心に、倫理・環境志向はドイツとその周辺国では標準となりつつあり、エシカルと従来型ブランドの境界は薄れている。「コモド」(ロンドン)は、90年代初期からオーガニック素材を使い始めたエシカルファッションの草分けだ。
東京・渋谷と横浜に店を出していたこともあり、当初からエコというよりロンドン発のファッションとして支持を得ていた。トラッドや異文化的要素をさりげなく取り入れたボヘミアンなスタイルを特徴とする。
従来型からエコに転換するブランドもある。「トランキロ」(独ドレスデン)はカラフルで実用的なレディスとキッズ向けブランド。ルームウェア、アウトドアからオフィス着まで幅広いシーンに対応する。エコは意識していなかったが、最近の顧客と市場のニーズに応じ、オーガニックの割合を7割まで高めた。